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【本要約】田村耕太郎【地政学が最強の教養である】プロローグ

目次

「世界で最先端の投資・金融会議」と地政学

インドネシアのバリ島でのビジネスリーダーとのミーティングでは米中首脳会談、ウクライナ戦争、台湾有事、アメリカの東南アジアへの関与の再開など、地政学の話がほとんどである。

 

またミルケン会議では、会場の各所で様々な議題のパネルディスカッションが開催されているのだが、中でもここ数年、数多くのビジネスリーダーを引き付けるパネルがある。それが「地政学」関連のパネルである。

 

本書は「ビジネスパーソン向けの地政学の本」である。地政学の定義は様々だが、「地政学」と呼ばれるものは、海外では「ビジネスパーソンがいま最も学ぶべき学問の一つ」となりつつある。

 

日本のビジネスパーソンにも高まる地政学"熱"

著者が国立シンガポール大学で運営している「アジア地政学プログラム」はほとんどマーケティングしていないが、毎期日本全国から受講生が定員いっぱいまで集まるようになってきた。

 

「ビジネス×政治・政府×グローバル×アカデミア」の視点で切る

この本の特徴は、色々な業界をウロウロしてきた著者によって書かれているという点だ。

 

著者は大学を卒業して、証券会社に入り、その後地方メディアを経験し、政界入り。その後シンガポール国立大学の招へいを受けて、所在をシンガポールに移してからは、投資家としてWeb3、クライメートテック、フードテック等を中心に、シリコンバレー、東南アジア、イスラエル、インド、アフリカ等、世界中のスタートアップに投資してきたそう。