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あだ名のやぎと図書館のlibraryを組み合わせてyagibraryです。本から学んだことをみなさんに紹介します。

【読書メモ】【ヒトデはクモよりなぜ強い】はじめに

はじめに

科学者たちは長年、私たちの脳は、複雑な機械にあるような、トップダウンの構造をもっているのではないかと推測していた。人が何かを思い出すときは、海馬が高速コンピュータのように作動し、特定の神経細胞からその記憶を取り出す。


この理論を証明するには、ある記憶をたどると、その思い出に対応する神経細胞が活性化する、ということを示さなくてはならない。


結局、記憶と神経細胞の間には、はっきりした相互関係はなく、法則性のない動きしか見られなかった。


この謎を解いたのは、ジェリー・レッドビンというMITの科学者だった。彼は、ある記憶の断片が一つの細胞に保存されているという見方そのものが間違っているという考えを示した。


脳が分散した構造をもっていることは、感覚的には理解しにくいが、脳が丈夫なのはこの構造のおかげだ。


脳内だけでなく、外の世界にあっても、私たちは秩序を自然と求めるものだ。


本書が検証するのは、管轄する人間がいなかったらどうなるかということだ。


ショーン・ファニングやオサマ・ビンラディン、クレイグ・ニューマークの例が挙げられていた。


しっかりした構造や指導者、形式的な機構を欠くことは、かつては組織にとって弱点とみなされたが、今では重要な強みになっている。一見まとまりがない人の集まりが、権威のある組織に挑戦し、打ち勝っている。ゲームのルールが変わったのだ。


ルールの変化は、アメリ最高裁判所で白日の下にさらされることになる。そこでは、注目を集めたある裁判が、驚くべき奇妙な展開を見せようとしていた。

【要約】【父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。】第5章 世にも奇妙な「労働力」と「マネー」の世界―悪魔が潜むふたつの市場

著者は、値段さえ下げればどんな家でも売れるだろうとからかったのだ。

だが、失業についても同じように考える人がいる。選ばなければ仕事なんていくらでもあるだろう、と。

失業を「否定」する人たち

アンドレアスが家を売ることと、ワシリーが労働力を売ることは違うということを理解しなければならない。

狩人のジレンマ―全員で鹿を狙うか、ひとりでうさぎを狙うか?

ここで大切なのは、次のポイントだ。

  • 狩人たちは、それぞれうさぎを追いかけるより、みんなで協力して鹿を仕留めるほうがいいと思っている。
  • 狩人たちは、ほかの仲間がみんな鹿狩りに集中していると確信できれば、それぞれ自分も鹿狩りに集中できる。
  • 全員が完全に心をひとつにして鹿を仕留めると信じられたら、完全に心をひとつにして鹿を仕留められる。反対に、もしそう信じられなかったら、仕留められない。


これは「楽観主義の力」を示す好例であると同時に、「悲観主義の悪魔的な引力」を示す好例でもある。

なぜ、労働者は家や車やトマトと違うのか?―ワシリーを雇うシンプルな理由

マリアのようなほかの事業経営者たちも、先行きを明るいと感じ、消費者がこれからも自分たちの製品やサービスに十分なおカネを払ってくれると信じられたら、ワシリーやほかの失業者を雇い入れるだろう。

先行きへの楽観と悲観―ワシリーを雇わない複雑な理由

失業否定派は間違っている。労働市場は労働力の交換価値だけで動くものではない。経済全体の先行きに対する楽観と悲観に左右されるのだ。

悪魔が潜む場所―「マネー・マーケット」とは何か?

【要約】【父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。】第4章 「金融」の黒魔術―こうしてお金は生まれては消える

起業家はタイムトラベラー―未来から無限の交換価値をつかみとる

銀行はツアーガイド―どこからともなくお金を生み出す

銀行が損をしない方法が生まれた

金融危機―そこにはやはり「落とし穴」がある

歯車が「逆回転」しはじめる

誰が助けてくれるのか?―中央銀行がどこからともなくカネを出す

国家の新しい(ようでそうでもない)役割

ここで、普通の銀行と中央銀行にはひとつ違いがある。

銀行を救い出し、黒魔術によって破壊されそうになった経済を元に戻すことが、中央銀行の目的だ。

中央銀行は普通の銀行に対して何らかの権限を持つようになるのだ。

人々の預金について、もし銀行が破綻したら国が返済することを保証したのだ。

当時もいまも重要なのは、貝殻に刻まれた数字や、口座残高の数字を、人々が信用できるかどうかだ。

銀行と国の「持ちつ持たれつ」の関係―銀行には冷たくできない

残念ながら、銀行を監督する立場の役人や政治家が、引退後に銀行に天下るケースは多い。そのご褒美が待っているので、役人は銀行に厳しく接することがなかなかできない。

焦げ付き―借金を「ご破算」にするには倫理の問題ではない

借り手が破産して借金を返済できない場合には、どうしたらいい?答えはひとつ。借金をご破算にするしかない。経済学の用語では、「債務免除」という。これは倫理や道徳とは関係ない。借りたカネを返さなくてもいいか悪いかといった話ではない。実務の問題だ。

市場社会において発電所や鉄道といった莫大なカネのかかる大規模なものをつくったり、企業が障害を乗り越えて大きく成長することを可能にするためには、倒産してもその事業にかかわる所有物だけが没収されるように、法律を変える必要があった。

これが「有限責任」というものだ。

枝を燃やして山火事を防ぐ

返済不可能な借金に永遠に囚われていたら、企業も個人も国家も復活できない。聖書の中で、借金を定期的に棒引きにすべきだと書いてあるのも、同じ理由からだ。それは、森に落ちている枝を燃やすことで、大規模な山火事を防ぐようなものだ。

破綻しつつある経済を再生できるのは、政治の力しかない。またそれが、破綻を引き起こした真の原因に対処する唯一の道である。この点については後で話そう。

金持ちは政府を煙たがりつつ庇護を求める―矛盾に終わりはない

金持ちは、自分たちの懐を潤すことを政府が邪魔するのではないかと恐れる一方で、政府を心底必要としている。

必要な寄生虫―経済はすべての人に頼っている

労働者には雇ってくれる起業家が必要で、起業家はものを買ってくれる労働者が必要だ。起業家はおカネを貸してくれる銀行が必要で、銀行は利子を払ってくれる起業家が必要だ。銀行は守ってくれる政府が必要で、政府は経済を動かしてくれる銀行が必要だ。発明家はほかの発明家と発明を競い合い、科学者のアイデアを盗み取る。経済はすべての人に頼っている。

公的債務―それはウイルスではない

もちろん、公的債務があまりに増えすぎると大問題が起きることもあるが、少なすぎても問題なのだ。なぜか? 魚が水がなくては生きられないように、市場社会において銀行は公的債務がなければ生きられないからだ。公的債務がなければ市場社会は回らない。

それは「機械の中の幽霊」である

政治家や経済学者やコメンテーターが公的債務をまるで忌むべきもののように話していたら、思い出してほしい。公的債務は良くも悪くも、市場社会という機械を動かしている「機械の中の幽霊」だということを。

金持ちやその代弁者が国家をこき下ろし、政府と公的債務をバカにしていたら、彼らが腎臓や肝臓と同じくらい、国家を必要としていることを思い出してほしい。

だがさらに……

銀行はただの増幅器でしかない。市場社会が不安定である根本原因は別にある。原因のもとを深く探っていくと、ふたつの特殊な「商品」の奇妙な性質に行き着く。そのふたつとは、労働力とマネーだ。

次の章では、古代の神話を通して、このふたつを読み解いていこう。

【要約】【お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解】第3章 投資手法の最新研究 実践・手法の理②

過去から未来を読み解けるか?

市場を出し抜くことはできない?

心理戦を戦うテクニカルアナリストたち

強いものを買い、弱いものを売る

相場のサイクルから大きな波を読む

長期の変動は供給面から読む

株式の本質的な価値を評価する方法

企業の価値をどのように評価するのか?

企業の価値を評価する3つのアプローチ

適正価格に収束するのはいつか?

割安価格から適正価格へ

株価を上げるきっかけになるもの

レバレッジETF投資の可能性と誤解

レバレッジETFを推奨する人の言い分

レバレッジETFの3つの弱点

長期レバレッジ投資で暴落したときは運任せに

自分に合ったアセットアロケーション構築

目指すのは最大化か、最適化か?

アセットアロケーションが「一番」大事かどうかはともかく、少なくとも広く分散された投資信託ETFを中心とする個人投資家にとっては、アセットアロケーション、つまり資産クラスの配分が投資リターンを大きく左右する最重要な要素であると言って間違いないでしょう。


近年の世界的な低金利、そして国内株式とは相対的に成長を続ける米国株式を考えれば、近年の株高が続くと考える気持ちもわからなくもありません。長い間引き落とす予定のない資金を前提とした資産形成期なら、株式を中心とすることはリターンを「最大化」させるポートフォリオとして妙味はあるでしょう。

しかし、資産クラスを分散させることにより、あらゆる事態に対処できる「最適化」という考え方もあります。


「最大化」を目指すか、「最適化」を目指すかによって、つくるべきアセットアロケーションは変わりますが、答えは1つではありません。イェール大学寄贈基金の最高運用(投資)責任者だったデビッド・スウェンセン氏は、アセットアロケーションの策定プロセスをアートとサイエンスの融合と表現しました。理論を学び、定量的に分析するサイエンス。個人の事情や経験、熟練の勘も踏まえたアート。この2つは車の両輪であり、融合してはじめて資産配分計画を進めることができるのです。

投資をサイエンスとして捉える理論

ここからは、まずはサイエンスの側面である「現代ポートフォリオ理論」の概要をご紹介します。経済学者のハリー・マーコビッツ氏はこの理論により分散投資の効果を証明してノーベル経済学賞を受賞しました。
ja.wikipedia.org
(参考:現代ポートフォリオ理論をPythonで学ぶUdemyの講座もあります。)


ローリスクな資産はローリターンであり、ハイリスクな資産はハイリターンが期待できます。

しかし、ポートフォリオを組むことによって、リターンをあまり下げずに、リスクを大きく下げたり、場合によってはリスクを下げてリターンを上げることもできます。これが分散効果です。


同じリターンを上げつつ、それ以上にリスクを下げることができない点を結んだ線を、「効率的フロンティア」と言います。この線上のポートフォリオは、リターンが高ければ必ずリスクが高くなるという、絶対的な優位性はない関係性を持っています。

現代ポートフォリオ理論が抱える問題

まずは、期待リターンやリスクである標準偏差は、あくまで予測でしかないことです。


また、期待リターンの分布を正規分布させているところも注意が必要です。実際に、リターンが完全に正規分布になるとは限りません。


ただし、複雑なモデルを使っても正確に計算することが不可能であるならば、完璧ではないことをわかりながらも、シンプルで使いやすいモデルを使うほうが役に立ちます。

名著が推奨する資産配分は?

ポートフォリオに債券を組み込むべきか?

無視できないブラック・スワン

予測不能なことが頻発する時代

正規分布の代わりに信じるべきもの

大暴落に備える最もシンプルな方法

リバランスをすべきか否か

持ち続けるか、リバランスするか?

リバランスの具体的な方法と時期

「1年に1回」が最もポピュラー

レンジリバランスなら乖離許容率を設定する

調整力に優れたコア・サテライト投資

インデックス運用にオリジナリティを加える

コア・サテライト投資は調整しやすい

若ければ若いほど、勉強代は安く済む

勉強するほどに挑戦したくなるもの

【要約】【父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。】第2章 「市場社会の誕生」―いくらで売れるか、それがすべて

「高ければ高いほど売りたくなる」わけではない

ふたつの価値―経済学者はすべてを「値段」で測る

「お片付け」に値段は付けられるか?―助け合いと市場取引

家族や友人やコミュニティの仲間は、お互いに助け合う。ある意味で、それも「交換」であるが、商業的な意味はなく、市場での取引とはまったく違う。

ほとんどのものが広い意味での家庭内で生産されていたことからできた言葉が、「オイコノミア」だ。家庭という意味の「オイコス」と、法律、ルール、制約という意味の「ノモイ」がひとつになって、「オイコノミア」という言葉が生まれた。

この「オイコノミア」こそ、「エコノミー」の語源だ。

人類の歴史のほとんどのあいだ、こうした家庭内経済はさまざまなものを生み出してきたが、「商品」は稀にしか生まれなかった。

すべてが「売り物」になる

この200年から300年のあいだに、人類の歴史は異なるフェーズに入った。多くのものが商品になり、自分が使うものを自分でつくることは稀になった。

さまざまな場所で交換価値が経験価値を打ち負かすようになった。

そんな中で、「エコノミー」という言葉は違う意味になった。

いまの経済を表すには、「アゴラノミー」という言葉のほうがふさわしい。アゴラとは市場のことで、アゴラノミーとは「市場の法則」という意味だ。

市場の法則から外れた世界―古代ギリシャ人は「オークション」をしない

なぜ古代ギリシャ人はオークションを思いつかなかったのだろう?オークションなど意味がなかったからだ。アイアースにとってもオデュッセウスにとっても、アキレウスの武器の交換価値はどうでもよかった。そこには、違う種類の価値があった。アキレウスの武器を受け継ぐに値する人物だと認められることが、彼らにとっては大切だったのだ。

自分のことすら「市場価値」で測ってしまう

古代ギリシャの時代といまの時代との違いはそのまま、「市場のある社会」と現在の「市場社会」との違いである。商品と市場と交換価値は古代にも存在し、大切な役割を果たしていた。

しかし、当時の社会は市場の論理に支配されてはいなかった。

市場社会における人生は、経済的なものさしでしか理解できない。もちろん、文化と習慣と信仰はいまも大切だが、現代では、市場が小さくいまだに経験価値が支配的な地域でも、人は自分が市場に与える影響を通して自分の価値を測ってしまう。

ここで次の問いを考えてみよう。「市場のある社会」はどのように「市場社会」になったのだろう。

市場社会のはじまり―生産の3要素が突然「商品」になった

何かを生産するのに必要な要素は次の3つだ。

  • 自然から採取する原材料、それを加工する道具や機械、そうしたすべてを置く建物や柵、そしてインフラ一式。これらすべてが「生産手段」であり、経済学者の言う「資本財」である。
  • 「土地」または「空間」。
  • 製品に命を吹き込む「労働者」。


大昔の社会では、生産に必要なこれらの要素はいずれも「グッズ」ではあったけれど、「商品」ではなかった。

市場社会は、生産活動のほとんどが市場を通して行われるようになったときにはじまった。そのとき、生産の3要素は商品となり、交換価値を持つようになった。

では、この大転換はどのように起きたのだろう?生産の3要素が突然、商品になったのはなぜだろう?

グローバル貿易―農奴より羊を飼おう

世界が変わりはじめたきっかけは、ヨーロッパで造船が発達し、羅針盤が利用され、航海手段が改善されたことだった。ヨーロッパの船乗りは新しい航海ルートを発見し、それがグローバル貿易につながった。

イングランドスコットランドの領主たちは、社会階層の低い商人や船乗りが莫大な富を手に入れていることに憤慨し、自分たちの地位や資産が小さく感じられることが気に入らなかった。

そこで思い切って決めた。土地を柵で囲って、立ち入り禁止にしよう。小汚い農奴を全員締め出して、代わりに羊を飼うんだ。羊ならおとなしいし、羊毛は世界で売れる。

こうして、イギリスは人類史上稀に見る残酷な改革を行った。これが「囲い込み」だ。

囲い込み―人類史上稀に見る「残酷な改革」

数千、数万という農民が泥道に放り出され、自分たちが持っているただひとつの労働力を差し出した。

最初のうちは、ものすごい数の農奴が労働力を「売り出して」いたのに対して、買い手はほとんどいなかった。

数十年後に最初の工場ができてやっと、労働力への需要が高まった。

土地にも、労働力と同じことが起きた。

農奴を追い出し羊を飼いはじめた領主は、しばらくすると、自分たちで羊毛を生産するかわりに、誰かに土地を貸し出して、どの土地でできる羊毛の価値によって賃料を決めればいいことに気づいた。

「すべての農奴」が商人になった

とはいえ、誰が土地を借りて羊を育てる?これまで農奴だった人たちの一部だ。彼らは領主と賃貸契約を交わし、市場で羊毛を売ったおカネで賃料を支払い、働き手であるほかの農奴たちにわずかばかりの給料を支払い、残ったお金で自分たちが生きていけることを期待した。

昔の心配は、領主が十分な分け前を与えてくれず、冬が来たら食べ物がなくて死んでしまうかもしれないということだった。だが、今の心配はまったく違う。

「羊毛が市場で高く売れるだろうか?そのおカネで賃料を支払い、かつ子どもたちを食べさせていけるだろうか?」

それが新たな心配の種になった。

工場―歴史の中の「灰色の実験室」

「囲い込み」によってすべての材料はうまく混ぜ合わされて、工業化に必要な準備が整った。

とはいえ、材料だけでは料理はできない。熱が必要だ。その熱が届いたのは、18世紀の後半になってからだ。それは、黒々とした煙を吹きだす高い煙突のついた、人間味のない灰色の建物からやってきた。工場だ。

「どうして産業革命はイギリスで起きたの?フランスや中国じゃなくて」そんな君の疑問が聞こえてきそうだ。

偉大なる矛盾―すさまじい富とすさまじい貧困が生まれた

産業革命によるグローバル化は、「偉大なる矛盾」を生み出した。「思いもよらないほどの富」と「言葉にできないほどの苦痛」が共存する世界ができあがったのだ。前の章で話した農業革命が生んだ格差は、産業革命によってものすごい規模に拡大した。

世界はカネで回っている?

仮にいまの世界ではおカネが人生のすべてであり、最も大切なものになっているとしても、昔からそうだったわけではないということは、君に知っておいてほしい。

どうしてそうなったのかをひと言でわかりやすく言おう。

人間が、利益を追求するようになったからだ。

次に話すのは、君の頭がもっとこんがらがるようなことだ。利益の追求が人間を動かす大きな動機になったのは、借金に新たな役割ができたことと深いつながりがある。

【要約】【お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解】第2章 敗者のゲームにならないために 実践・手法の理① 

代表的な投資手法

投資と投機の違い

防衛的投資家と積極的投資家

下手な行動は休むに及ばず

投資は、ミスを減らすことで勝てるゲーム

資金移動で起こる3つのミス

1つ目のミスは「タイミングのミス」です。

仮に成績の良いアクティブファンドを見極めることができたとしても、その売買をする際に、「高値買い、安値売り」をしてしまうのが人間心理というものです。『ウォール街のランダムウォーカー』(バートン・マルキール著)では、いかに個人投資家が高値で購入し、安値で手放しているかを指摘しています。


2つ目のミスは、「移動先のミス」です。
memosinri.com


3つ目のミスは、「投資期間のミス」です。

投資というのは、短期的に見れば「マイナスサムゲーム」ですが、長期投資になれば、「参加者全員が勝つ」ということがあり得ます。つまり、「プラスサムゲーム」になるのです。


パフォーマンスが最も良かったのは、何もしなかった人

何よりも重視すべきコスト

3つの手数料を侮るなかれ

投資信託の商品には、大きく3つの手数料がかかっています。

  1. 買い付け手数料
  2. 信託報酬
  3. 売却手数料

ウォール街のランダムウォーカー』や『敗者のゲーム』は、初心者にはハードルが高そうな印象があります。ところが、『投資の大原則』は200ページ程度と少ないページ数で、かつ専門用語が出てこず、入門者にもやさしい一冊です。


この本で紹介されているインデックスファンドとアクティブファンドの比較は一見の価値があります。

アクティブ運用がインデックス・ファンドと同じ投資効果を上げるには、市場よりも年間4.3%も上回るリターンを上げなければならないウィンダム投資顧問会社のCEOのマーク・クリッツマンの見積もりより)

とされています。

コストの低いインデックス投資

株式を長期で保有する我慢料

長期運用の4つのメリット

本質的価値の向上と複利の効果

長期投資でリスクは減るのか?

「買い」の一瞬を捉えるのは至難の業

高配当と優待の落とし穴

投資フェーズによって収益の源を変える

インカムゲインの注意点

株主優待の有無で選んではいけない

市場平均に勝つのは無理なのか?

インデックスファンドは今後も良い投資先であり続けるか?

市場の歪みがチャンスを生む

「退屈な投資」に耐えられない人々

ドルコスト平均法の弱点

市場は読めないからこそ、積み立て投資

定量購入と定額購入はどちらが良いか?

一括投資をすべきケース

実は、すでに予算があって長期投資を前提としている方にとっては、一括投資のほうが有利な場合があります。それは、投資期間の中で対象資産が上昇する期間のほうが長いときです。長期投資を想定している方なら当てはまる場合が多いでしょう。

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