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【要約】【マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール】

はじめに

今回紹介する本は『マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール』です。こちらはスイス流投資で勝てる儲け方について書かれた本です。

永世中立国・スイスという国

生産性(一人当たりGDP)は2022年時点で世界第4位です。
www.globalnote.jp

教育に関しては、QS世界大学ランキング(2023年)でスイス連邦工科大学チューリッヒ校が世界第7位となっています。
www.swissinfo.ch

その他として、通貨は最も安定した安全通貨として知られています。また、世界幸福度ランキング2023年では世界第8位となっています。
eleminist.com

このように恵まれた国であるスイスですが、他にも以下のような特徴があります。

  • 九州地方より少し大きいくらいの岩だらけの土地
  • 海にも面していない
  • 埋蔵する石油もない
  • 天候が厳しく土地は荒れ、農業に適さない土地

なぜ、こんなにスイスは豊かなのか?

このような地理的条件にもかかわらず、なぜこんなにスイスは豊かなのでしょうか?
それは世界で最も賢い投資家、投機家であるからです。
そんなスイスのお金に関する考え方、哲学がまとまったのが『マネーの公理』です。

『マネーの公理』とはどんな本?

  • 合理的に賭けて勝つ
  • 勝つにはリスクを避けるのではなく、リスクに晒さねばならない
  • 勝つための12の公理
  • 投資の哲学

勝つための12の公理とは?

  1. リスクについて
  2. 強欲について
  3. 希望について
  4. 予測について
  5. パターンについて
  6. 機動力について
  7. 直観について
  8. 宗教とオカルトについて
  9. 楽観と悲観について
  10. コンセンサスについて
  11. 執着について
  12. 計画について

第一の公理 リスクについて

心配は病気ではなく健康の証である。もし心配なことがないなら、十分なリスクをとっていないということだ

リスクは唯一、凡人が這い上がる方法です。

  • 平穏が幸せには直結しない
  • 1万円が2倍になろうと何も変わらない
  • 分散投資の誘惑に負けるな(1度に3~4銘柄まで)

第二の公理 強欲について

常に早すぎるほど早く利食え

利食いとは、購入した価格より値上がりして利益が出ている時点で売却し、利益を確定することをいいます。
www.smbcnikko.co.jp

  • 強欲を抑えるほどチャンスは増える
  • カジノマネージャー「望みが少ない客ほど多くを持ち帰る」

あらかじめどれだけの利益がほしいのか決めておけ。そして、それを手に入れたら投機から手を引くのだ

売った株の株価はチェックするな

第三の公理 希望について

船が沈み始めたら祈るな。飛び込め

  • 小さな損は人生の現実として受ける
  • 大きな利益の間に何度かある

第四の公理 予測について

人間の行動は予測できない。誰であれ、未来がわかると言う人を、たとえわずかでも信じてはいけない