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【読書メモ】【天才読書 世界一の富を築いたマスク、ベゾス、ゲイツが選ぶ100冊】Chapter2 ジェフ・ベゾスが選ぶ本 その1

ジェフ・ベゾスの横顔 けたたましい声で笑う"狂気"の経営者

「ベゾスは芝居がかった怒り方をすることが多いが、社内ではそれをひそかに狂気(ナッター)と呼んでいる」。アマゾンのジェフ・ベゾスの伝記『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』で、著者のブラッド・ストーンはこう述べています。

とりわけ印象的だったのは2005年のシアトルの本社でのインタビューです。ベゾスは奇妙に感じるほど、けたたましい大声でよく笑うのです。

当時は2004年11月に公開された『EPIC2014』という8分間のショートムービーが話題になっていました。

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2008年にグーグルとアマゾンが合併して「グーグルゾン」が誕生し、インターネットとメディア、個人情報を支配するような存在になるという架空の物語です。

2005年の取材で印象的だったのが、「世界はもっと"透明"になっていく」とベゾスが繰り返し語っていたことです。

天才少年が本当にやりたかったこと

少年時代からベゾスは天才的な頭脳を持っており、学力判定試験で成績が優秀だったため、「バンガードプログラム」という英才教育を実施する小学校に通っていました。

後ほどベゾスが読んだ本を紹介する際に詳しく解説しますが、祖父に連れられてベゾスはよく図書館を訪れ、SFなどさまざまな本を読んで宇宙への関心を高めていきます。

宇宙飛行士になりたかったベゾスは名門のプリンストン大学に進学し、物理学を専攻しようとします。しかしさすがのベゾスも、量子力学を学んだ際に、優秀な同級生と比べて力不足だと感じ、電気工学とコンピュータサイエンスの専攻に切り替えて大学を卒業したそうです。

それからのベゾスの歩みは「宇宙に行くためにお金持ちになる」という目的で説明できます。

ベゾスがアマゾンで実践した"教科書経営"

取材を重ねる中で強く感じたのは、アマゾンの競争力の源泉はベゾスの哲学にあるということです。その象徴がアマゾンが掲げる世界共通の「Our Leadership Principles(リーダーの原則)」という14項目からなる信条です。

このような信条=哲学を末端のリーダーにまで浸透させることにベゾスは力を注いできました。

アマゾンのCEOを退任した2021年以降、ベゾスは少年時代から夢見てきた宇宙開発に本腰を入れています。

それではベゾスが読んでいる本にどのような特徴があるのでしょうか。

愛読書から得た知識を自分の頭の中だけにとどめず、部下にも共有するのがベゾス流といえます。ベゾスが選ぶ本を読むことは、強固な企業文化の作り方を学ぶうえで役立ちそうです。

PART01 経営 イノベーションを起こし、持続的に成長する企業の条件