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【本要約】ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー【時間術大全―人生が本当に変わる「87の時間ワザ」】INTRODUCTION これが「時間オタク」の全技術だ


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目次

『時間術大全』は、クレイジーなまでの忙しさをペースダウンする方法、大事なことのために時間をつくる方法に関する本です。

いまほど忙しい思いをせず、気を散らされずに、いまこの瞬間をもっと味わうことはできると、著者らは信じています。

 

どんな状況の人でも時間を生み出せる方法

本書のシステム「メイクタイム」は、生産性とは関係ありません。

自分にとって大事なことをする時間をもっとつくるためのノウハウです。

 

まず最初に、なぜ近ごろは毎日がこんなに忙しくバタバタしているのか、その理由を教えましょう。

21世紀のいま、2つの大きな力があなたの時間の1分1分を得ようと競い合っています。

1つは「多忙中毒」です。忙しいのをよしとする考え方です。

2つ目は、著者らが「無限の泉」と呼ぶものです。これはスマホのアプリなど、コンテンツがたえず補充されるものをいいます。

でも、たえまない忙しさは、本当に避けられないのでしょうか?

無限の気晴らしは、本当にごほうびなのでしょうか?

 

あなたの時間の9割は「デフォルト」で決まっている

「多忙中毒」と「無限の泉」の2つの要因がなぜ強力かというといえば、それらが生活の”デフォルト”になっているからです。

 

じつは、デフォルトは生活のほとんどの場面に入り込んでいます。

本当なら立ち話で用が足りるような話でも、それが仕事なら、「ミーティングは30分か60分」となんとなく決めてしまっています。

目の前のものごとに反応せよ。迅速に対応せよ。予定を埋め、効率を高め、もっと仕事をこなせ―これが、多忙中毒のデフォルトルールです。

 

多忙中毒からやっと抜け出したと思ったら、「無限の泉」が手ぐすねを引いて待っています。たえまなく仕事をさせようとするのが多忙中毒のデフォルトなら、たえまなく気を散らそうとするのが無限の泉のデフォルトです。

平均的な人はスマホを1日に4時間利用し、テレビ視聴にもう4時間を費やしているということを考えれば、注意散漫は文字通りフルタイムの仕事です。

 

「意志力」や「生産性」を上げても意味がない

だが気を散らすものから注意を引き離し、自分の時間の主導権を取り戻す方法はたしかにあります。そこで役に立つのが、この本です。

「メイクタイム」は、何に集中したいかを決め、それを実行するためのエネルギーを蓄え、デフォルトの悪循環を断つことによって、自分の生き方に意識的に向き合うための枠組みです。