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【「後回し」にしない技術】01 「成功のイメージ」に逃げ込んではならない→ゴールではなくプロセスを「見える化」する

01 「成功のイメージ」に逃げ込んではならない→ゴールではなくプロセスを「見える化」する

目標をイメージするだけではなぜ失敗するのか?

「切実に願えばかなう」

「生き生きとイメージすれば夢が現実に変わる」

―この自己啓発の法則は、昔から聞き飽きるほど強調されてきたことだ*1

「切実に願い、生き生きとイメージしさえすれば、夢がかなう」といったプラスの自己暗示は、実際には思ったより効果がなく、目標を達成するうえでかえって邪魔になることもある。

バラ色の未来を「イメージ」してばかりいる人たちは、成功を手にする前に簡単に挫折してしまい、イメージの中に逃げ込む可能性が高い。

実践を「続けられる人」の特徴

目標を達成した姿をイメージするだけでは駄目だ。イメージを現実にする「には、必ず満たしておくべき前提条件がある。それは、成功への道を探し出すこと。そして、その過程でどんな障害にぶつかるかを予想し、それを克服する方法を知らなくてはならない。

人生の成功を手にするには、目標を達成した場面をイメージする「ゴールの視覚化(Outcome-oriented Visualization)」よりも、目標までのルートを正しくとらえる「プロセスの視覚化(Process-oriented Visualization)」の方が、ずっと重要なのだ。

決心を最後まで保って目標を達成するには、楽観的な態度だけでなく、悲観的な態度も併せ持つことが不可欠だ。なぜなら、願いさえすれば何でも手に入るという安易な考えよりも、成功に結びつくルートを探し出し、その過程でぶつかる問題を予想しながら、対策を立てることの方がより重要だからだ。

このように、実行力に優れた人たちは、楽観的な思考と悲観的な考えを同時に持つことができる。これを「両面的思考(Double Think)」という。

両面的思考を育てるためには、次のようなプロセスが必要になる。

  1. 望みを手に入れた自分の姿を生き生きとイメージし、そこからどのようなメリットが得られるかを最大限に探し出す。
  2. 目標達成へのプロセスでぶつかる難問や突発的な事態を予想する。
  3. それらの問題に効果的に対処できる対策を立てる。

成功のコツは他の人の「方法」をまねること

「他人のよい習慣をまねる」――これをベンチマーキングという。ベンチマーキングは企業にのみ必要なものではなく、個人にも必要なものだ。望むものを手に入れたければ、すでにそれを持っている人たちの習慣を研究して、それをまねるのがいちばんの方法なのだ。

まず、実現したい夢や目標を思い浮かべる。そして、いまいる位置(スタートライン)から望みの場所(ゴール)までの道筋を心の中に思い描こう。

次に、目標とそれを達成する時期と年齢(締め切り、デッドライン)を書き入れる。

そして、ゴールからさかのぼりながら、必ず通らなくてはならない中間目標(またはターニング・ポイント)とスタートラインに、その時期にしているべきことと、その年度、年齢を記入する。

書き終えたら、目標達成の方法、予想される問題、問題の解決策を考えて、目標達成のためにいますべきことを、ひとつ見つけて実行してみる。そして自分が目標にしていることをすでに達成している人たちをイメージしながら、彼らにメールを送って助けを求めたり、直接訪ねて助言を求めてみよう。

*1:私もよく聞いたことがある。