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【「後回し」にしない技術】プロローグ すぐに行動に移す人、先延ばしにする人

prologue すぐに行動に移す人、先延ばしにする人

大きな成功を収めた人には、平凡な人たちとは少し違うところがある。そう、他人が頭だけで考えていることを行動に移し、実行したということだ。

成果は「力量×実行力」で決まる

99%の平凡な人たちも、数千通りの優れたアイデアを持っている。ところが、彼らは実行しない。一方、1%の特別な人たちは違う。彼らはアイデアを必ず行動に移す。

同じ能力を持ち、同じことを願っている人でも、結果が千差万別なのはどうしてだろうか。それは成果が力量と実行力を掛け合わせた値で決まるからだ。

つまり、「成果=力量×実行力」だ。力量とは才能、知識、創造的なアイデアと組織の企画力、革新的な戦略などを含む。だから、才能や知識、アイデアがいくら優れていても、実行力が0点なら成果もやはりゼロになってしまうのだ。

実行力は資質ではなく技術だ

多くの人は、実行力とはすなわち意志の力であり、意志の力は生まれつきの資質だと思っている。だから決心したことを三日坊主であきらめてしまった後で、自分を「意志が弱い人間だ」と責める人が多い。だが、それは誤った考えだ。

実行力は生まれつきの資質ではなく、学んで練習すればだれでも開発できる、一種の「技術」だ。

実行力は「決心―実行―維持」という3段階からなる。アイデアを成果に結びつけるには、必ずこの3段階を踏まねばならない。


本書は決心、実行、維持の3つの章からなっており、各段階別に実行力を高める方法を紹介している。

平凡な人と成功した人の違いは、知識ではなく実践にあり、成功した企業とそうでない企業の違いは、戦略ではなく実行力にある。個人であれ組織であれ、実行力こそが真の競争力なのだ。

この本の効果を最大限に引き出すために

まず、貴重な時間を投資して本を読む以上は、受動的な態度ではなく、積極的な姿勢で読んでほしい。

「わたしはなぜこの本を読まねばならないのか?」

このように質問を自分に投げかけてこそ、答えを見つけることができ、優れた質問をしてこそ、優れた答えを得ることができる。質問は常に答えより重要なのである。

積極的に本を読むもうひとつの方法は、いままでの読書パラダイムを変えることだ。

常に学習者の立場から本を読んできたなら、今度は教育者の立場で誰かに教えるために読むことを考えてみよう*1

本書を読むときは、必ずペンを手に持って読んでほしい。

どんな場合でも、途中で読むのを中断して、自分の書き込みを中心に、それまで読んだ部分をもう一度見直してみてほしい。

実行は自己の才能に対する自信を育ててくれるもっとも効果的な方法であり、望むものを手に入れる唯一の手段だ。読者の皆さんが本書を通じて「いまいる場所」から「望みの場所」へと渡る橋を架けられることを、著者は心から願っている。

*1:こうしてブログで発信することを視野に入れて本を読むのもいいのではないか?