著者にとって読書とは、「投資活動そのもの」といいます。
また、忙しい人に向けて、著者は「本を読まないから時間がない」といいます。
その理由は、「不労所得」と「勤労所得」のようなもので、本を読まなければ、「勤労所得」のように、毎回自分でゼロからいろいろ試行錯誤して、実行することでリターンを得ることになります。しかし、本を読むことで、「不労所得」のように、蓄積してきた「パーソナルキャピタル(自分資産)」を働かせることにより、少ない労力で大きなリターンを得ることができるからです。
著者がアメリカのビジネススクールに留学したころ、短期間で大量の本を効率的に読まざるをえなくなったといいます。そのとき必要に迫られて編み出したのが、自己流の読書法です。帰国後、そのノウハウに改良を重ね実際のビジネスに結びつけたものが、本書で紹介されている「多読術(レバレッジ・リーディング)」です。
レバレッジ・リーディングを身につければ、一日一冊程度は軽く読めるようになり、年間400冊もすぐ突破できるようになります。何よりも重要なことは、本から得たエッセンスを養分にして、自分自身が仕事のできる、稼げるビジネスパーソンになれるということです。
また、本書の特徴としては、「多読=投資」として、株や不動産といった他の投資活動と同じように、読書も戦略を持って実践すれば、リターンを得られるノウハウであると見なしています。
この本は読書家のための本ではなく、ビジネスで成功したい人のための本です。