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【「40歳の壁」をスルッと超える人生戦略】第2章 40歳からの幸せをつくる「自分業」

第2章 40歳からの幸せをつくる「自分業」

幸せな人生の土台となる3つの要素

まず、「幸せな人生には、どんな要素が必要か?」を分解してみたら、次の3つの要素が見えてきました。

  • お金(収入・資産)
  • つながり(家族・友人・知人)
  • 健康(体力・認知力)
① お金

多くの人は、金銭的な不安から解放されて、自由な人生を歩むために「お金がほしい」と思っています。つまり、本当はお金がほしいのではなく、自由な選択ができる状態がほしいということです。


私たちは、自分の時間や能力(人的資本)を労働力として提供することで、お金を得ています。しかし、労働力だけでお金を得ている場合、定年や加齢によって、入ってくるお金はいつかなくなってしまいます。


ということは、労働力だけで得ている「お金」はいつか消えると考えて、お金と向き合う必要があるのです。

  • 生涯現役で働く。
  • お金が入る仕組みを持つ。


40歳以降は、この2つの方法でお金が入る経路をつくることを考えていきます。

② つながり

『幸福の資本論』(橘玲著、ダイヤモンド社刊)という本に、つながりとは社会資本(家族や友人を含む人間関係)であり、幸福を考えるうえで一番重要であるといったことが書いてあります。


頭の中に、すぐに連絡が取れる10人を思い浮かべてみてください。ここ数年で知り合った人が2人以下という人は、人間関係が固定化されやすいタイプ。年を取ると、減ることはあっても、増えにくい可能性大です。そんな人は、いろいろな人に会う機会を意識的につくることが大切です。

③ 健康
  • カラダ元気
  • ココロ(アタマ)元気


健康とは、この2つを満たしているということです。


決まった時間に出かける、人と会う、思考力を使うことをルーチンとして日々に組み込んでおくことは、40歳以降の人生を幸せに生きるために大切です。

「定年を迎えない人生」を送るには

私たちが今後も継続できて、長期スパンで人生に関わり、お金、つながり、健康を維持できることは何でしょうか?


そう!仕事です。仕事をやめず、生涯現役で働くことを視野に入れるのです。


ちなみに、ここでいう「仕事をやめない」とは、「会社を辞めない」という意味ではありません。会社員の看板を外しても継続して仕事ができるように、40代から少しずつ行動をしていくのです。「定年を迎えない人生」をキャリアとして描く。

40代からは自分でキャリアをデザインする

アラフォーからのキャリアは、仕事に合わせて人生を変えるのではなく(望まない転勤や単身赴任など)、人生に合わせて仕事をデザインする(転勤したくないなら、その準備をしておく)。これが大事です。

仕事をやめない人生を設計する

  1. お金
  2. つながり
  3. 健康


あなたの今の①お金、②つながり、③健康について書き込んでみてください。

40歳からの「自分業」を始めてみる

40歳からは、健康は減っていくこと、つながりはメンテナンスが必要であること、この2つを常に意識していくことが大事です。


「お金」「つながり」「健康」の3つの要素を満たすことができ、かつやりがいを持って取り組める「仕事」のことを、この本では「自分業」と呼びます。


【自分業の定義】

  • お金・つながり・健康の3つの要素を満たす仕事。
  • やりがいが持てる仕事。
  • 自分が裁量権(コントロール権)を持てる仕事。


まず、自分がこれまでにやってきた仕事を書き出して、「お金」「つながり」「健康」を満たしていたのか?を振り返ってみるのです。


○△×をつけるだけで、今後、自分がどこを強化する必要があるのか気づくことができます。


そして、気づいたらやることは、「お金」「つながり」「健康」の3つが重なるところに「仕事の種」をまくための、小さな試行錯誤をしてみることです。

もう1つ仕事を持つことのメリット

本業以外に「自分業」を持つと、2つの効果があります。


1つ目は人生のリスクヘッジになる点です。


2つ目は、将来への種まきになる点です。