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が2つの部分とに分けると、はの開集合であるがはの開集合ではない。のように、つながっている空間を無理矢理に2つに分割したときには、2つの部分がともに開集合になることはなさそうである(このことを次節で証明する)。他方、はもともと2つの部分に分かれている。このとき
と表されるから、系10.19よりはともにの開集合である。すなわち、初めから2つに分かれている部分は両方ともその空間の開集合である。以上の観察から、連結であるとは2つの空でない開集合に分割されないことであると考えられる。このアイデアを採用して、次の定義が得られる。
定義12.1 位相空間に対し、条件
をみたすの開集合が存在しないとき、は連結である、あるいは、は連結空間であるという。逆に、条件(12.1)をみたすの開集合が存在するとき、は連結でないという。