問2.1 で定義される写像は、単射でも全射でもないことを確かめよ。また、が全単射になるように定義域、値域を適当に定めよ。
例2.3 を実一般線形群、すなわち行列式がでない次正方行列全体からなる群の元とする。このとき、変換は全単射である。もしならば、その変換は単射でも全射でもない。
任意のと、あるに対して、で定まる写像を定数写像という。また、写像が与えられたとき、定義域の部分集合への制限を考えることができる。これをと書く*1。2つの写像が与えられたとき、との合成写像が定義できる。写像の合成図式において、どの集合の間の写像も合成の仕方によらないとき、その図式は可換であるという。例えば、図2.1では等が成り立つ。