2023-08-25 【理論物理学のための幾何学とトポロジーⅠ】2.1.1 写像の諸定義2 数学 読書 理論物理学のための幾何学とトポロジーI [原著第2版]作者:中原 幹夫日本評論社Amazon理論物理学のための幾何学とトポロジーI [原著第2版] [ 中原幹夫 ]価格: 4950 円楽天で詳細を見る例2.1 写像が与えられたとする。これをと書いてもよい。定義域、値域はであるが、像は閉区間である。の逆像はとなる。同じ定義式で、を考える。この場合、の像は複素平面全体である。定義2.1 写像がある特別な条件を満たすとき次のような呼び方をする。 写像に対して、ならばであるとき、を単射(あるいは1対1写像)であるという。 任意のに対して、となるが少なくとも1つ存在するとき、写像を全射(あるいは上への写像)であるという。 写像が単射かつ全射であるとき、は全単射であるという。 例2.2 で定義される写像は全単射であるが、は単射でも全射でもない。また、は単射だが全射ではない。