あなたは、とあるお菓子メーカーの入社2年目。念願かなって、営業部門から新商品の企画部門に異動になりました。
「こんなお菓子があったらいいのに」と思うことがあっても、なかなか会社に提案できずにいました。
今は、新商品の開発部門。でも、どうすれば提案できるの?
「じゃあ、今度の開発会議で提案してみなよ」と隣の席の先輩に言われました。
ついに発表のときを迎えました。
お菓子の説明を終えると、課長から質問が飛んできました。
「ふむ、どういうお菓子かはわかった。で、どれくらい売れると思う?」
さて、あなたは何と答えますか?
だめじゃん
たくさん売れると思います。→数字ではない「たくさん」という言葉は、何の意味も持たない。
まずは基礎
当社の女性向け市場のお菓子は、だいたい○万個は出荷しています。なので、まずは○万個を目指します。→過去の数字を調べるのは、基本中の基本!
やるじゃん
本商品は、コンビニ限定で勝負したいと思います。全国にコンビニは、いま5万軒ありますから、このお菓子が10個入る特製の販促物を作って、まずは50万個製造します。販売戦略は、。
ここで注目したいのが、課長からの突然の質問に答えるときに、「日本のコンビニの数は5万軒」という数字がさらっと出てきているところです。
このように、誰かに説明したり、何かを伝える際に、数字を使うと説得力が上がります。
そのためには、押さえておくべき最低限の数字を覚え、どんどんアップデートしていくことです。
最初は5個や10個に絞り、毎週、日経新聞で見るくせをつけておけば、いつの間にか最新の数値が気になるようになり、自然と身に染み込んでいきます。
そのガイドとなるのが本書です。