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【教養として学んでおきたい聖書】第2章 聖書を読んでみよう (5)モーセと出エジプト

(5)モーセ出エジプト

色々なドラマがあって、イスラエルの民がエジプトで暮らすようになったのですが、やがてこの寄留外国人集団が奴隷のような地位に落とされます。

そしてこの奴隷状態の同胞を救ったのが英雄モーセです。モーセはエジプトを追放された後、砂漠のある山でアブラハムの神*1ヤハウェ)に遭遇し、神から「エジプトに戻って同胞の解放に尽力せよ」と命じられたのでした。

モーセはエジプト王と交渉し、ヤハウェの魔力を見せつけるなどして、イスラエル人解放の約束を勝ち取ります。

エジプトを離れたイスラエルの民は楽園カナン(今のパレスチナ)を目指して40年もの間砂漠を放浪しました。その際、モーセは「葦の海」の水を神の力を借りて断ち割り、民を対岸に渡しています。

そしてその後、モーセシナイ半島の山でヤハウェから大量の戒律を授かります。そうした戒律の憲法のようなものが、「モーセ十戒」です。民はこれらの戒律を「律法」として大切に保管し、カナン目指して砂漠を進んだのでした。

これがイスラエル神政共同体の起源を説く出エジプト伝承のあらましです。