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カラーバス効果とは?
読み始める前にこの本から何を得たいかをイメージしておけば、たとえ飛ばし読みをしていても、大事なところに差しかかったとき、何か引っかかる感じがします。
それは、加藤昌治さんの『考具』(阪急コミュニケーションズ)の中に出てくる「カラーバス効果」説で説明できます。
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カラーバス効果とは、ある一つのことを意識することで、それに関する情報が無意識に自分の手元にたくさん集まるようになる現象のこと。
カラーバス効果をうまく使うと、素早くページをめくっても、目的の箇所で目がとまります。そのためには読む前に目的を決める必要があります。と言っても、あまり深く考える必要はありません。シンプルに、イメージを描く程度でOKです。
制限時間を設ける
忙しいビジネスパーソンが仕事をしながら読書をするには、工夫が必要になってきます。その工夫の一つとして、一冊の本を読み始める前に、「この本は、だいたいこれくらいの時間で読み切ろう」と著者は決めています。
人間は追い込まれないと、今まで以上の力を発揮することは難しいのです。
それでは、どれくらいの制限時間がふさわしいでしょうか。著者は基本的に、だいたいどんなものでも一時間から二時間で読もうと決めているそうです。
16%をつかめばOK
制限時間内に読み終わろうとすると、当然、一冊の本を最初から最後まで読むことはできません。かなりの部分を読まずに捨てることになります。
重要なところを飛ばしてしまうことは、もちろんありえます。しかしそれは、仕方のないことだと割り切ったほうがよいでしょう。
極論を言えば、100項目すべてを抜き出して、一つも身につけないよりは、重要な一項目だけを抜き出して、それを実践するほうが、リターンを得られるのです。
基本的に重要ポイントは本の二割くらいしかありません。そして、その重要ポイントの八割を拾えれば良しとします。
レバレッジ・リーディングはあくまでも投資活動なのですから、単に本を多く読みこなすというのではなく自分の課題や目的・目標にとって必要な情報だけが得られれば、それで十分なのです。
「単なる本」を「収益を上げる資産」に変える
必ず読みながら重要なポイントに線を引き、印をつけ、ページの角を折ってください。そうすることで、「単なる本」から「収益を上げる資産」にするのです。
まず読みながら、重要だと思ったところに線を引きます。
さらにとても重要だと思ったところは☆印をつけます。線を引く部分が多いときは全部引くのも大変なので、四角で囲みます。
そして線を引いただけではダメで、必ずそのページの角を内側に折ってください。そうすれば、後からでも、すぐにそのページを開けるからです。
同じ本を読んでも、どこに線を引くかは、人によってまったく違います。模範解答はありません。違うからこそ、それぞれのパーソナルキャピタルとなり、役に立つのです。